右脳系エンジニアのブログ

エンジニアとしての生き方のプロトタイピング、新しい社会のプロトタイプづくりをしています。

官民連携のあり方について - 官に頼られる民であるべきというスタンス

今日インタビューを受けている中で、「行政(官)と民間(民)の連携はどのようにしていくべきか」という問いがありました。

私としての答えは「まずは行政に頼られる民でならねばならない」としました。

この背景に、小高区復興拠点施設について非常に歯がゆい思いをしたことがあります。

復興拠点施設のワークショップでは、再三に渡り市民とのワークショップが開催されましたが、 土地で敷地が小さくなり、機能的な縮小をしました。 その中で、「中のソフト部分についてはハード以上に市民の声を聞きながら、地域の人たちが運営できるように進めていきたい」という話があったにもかかわらず、 その後一回もワークショップ等が開かれることなく、公営で動き出そうとしています。 小高区復興拠点施設の愛称決定 - 南相馬市

また、今回愛称を募集し、「小高交流センター」という名前に決定していましたが、マーケティングの素人が考えなしに募集し、素人が応募し、素人たちの極めて保守的な意思決定によって愛称が決定されるというのは、  正直に行ってお金と時間の無駄遣いであり、悪政以外の何でもないと思っています。 www.city.minamisoma.lg.jp ※名前自体の是非は問いません。戦略によっては小高交流センターというのはわかりやすく良い名前だとも取れます。その戦略なしに保守的な意思決定がなされている状況には批判的です。

一方で「もし、この名付けやマーケティングにおいて、業界で名を馳せるような事業だったら、きっと相談を受けられたのに」という思いもあります。 また、復興拠点施設の機能自体についても、本来民主導で賄えないか考えるべきことがたくさんあると思っています。

こうしたときに、自分たちができることは、行政の批判をすることに力を割くのではなく、 ビジネスアカウントとしてしっかりとした成果を上げ、それを丁寧に発信し、ときには行政ももり立てながら前に進んでいくことだと考えています。

官に頼られる民となれば、自ずと行政も協力してくれますし、こちらが行政執行の品質のイニシアティブをとって進めていくことも可能だと考えます。

いたずらに大きく見せようとか、自分の思い通りにならない現状をなげくのではなく、一歩一歩ふみしめていきたい。 まずは目の前の問題を丁寧に切り開いていきます。