右脳系エンジニアのブログ

エンジニアとしての生き方のプロトタイピング、新しい社会のプロトタイプづくりをしています。

オリジナリティを発揮しようとするとたいてい碌なことにならない

オリジナリティを発揮しようとするとたいてい碌なことにならない。

これは大概の局面でそうだと思う。

昔、上司にこんなことを言われたことがある。

「あなたは今ある技術かもしれないけど、それを持ってきてうちに適用しようとする姿勢があるところは評価している」

つまるところ結果にたいして評価しながらも、君の仕事は新しいことを何らしていないからブレイクスルーしていないので、最高の評価をするには値しないということだ。

僕は何を馬鹿なことを言っているのだろう?この人は夢からいい加減に覚めたほうがいいのではないかと思ったことがある。まぁでも愚痴を言うことが主題では無いのでここで留めておく。

私の意見だが、もしあなたがその世界の第一人者でないのであれば、独創性を発揮しようとやってみるよりも今あるものをきちんと学習することのほうが先決だと言っておきたい。

そんなことより、それを状況に適用させる能力 - fit & gapをきちんと計測し、それをフィットさせる仕組みをつくることこそが、クリエイティビティを発揮すべきところだ。これこそが、あなたにしか出来ないブレイクスルーだ。

私が勤めていた会社のCEOである牧野さんはこういうことを言っている。

誰でも解決できる仕事、オンリーワンではない仕事を私は仕事とは呼ばない。そういう認識を持てる人が、ビジネスパーソンとしても経営者としても成功できると思う。

問題解決能力を身に付けるには|ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸のブログ

私はこの意見には賛成だ。

先の例でいうならば、「なにも学習していない、専門家でもないことにたいしてオリジナリティを発揮しようとする」というような誰でもできることではなく、「自分が置かれている状況にしかない問題を解決する」ことに注力することこそ、プロとして重要なことだと思っている。

そんな教訓を、「料理も何でもそうだけど守破離って大事だよねぇ」という日常会話の中で思い出したのでメモがてら書いておく。