右脳系エンジニアのブログ

エンジニアとしての生き方のプロトタイピング、新しい社会のプロトタイプづくりをしています。

信頼関係とは「同じ問題にコミットしているから分ち合おうぜ感」である

信頼関係とはなにか、と聞かれたら

「同じ問題にコミットして、一緒に解決しよう。だからその間の楽しみや苦しみを分ち合おう」 ということじゃないかと思ってきた。

だから、一方的に相手を攻撃したり、 自分の感情だけを吐露して生産的ではなかったり、 上下関係でやりとりしている気になったりしては成立しない。

お互いに対等な立場で、自分の考えをぶつけ、相手の考えを聞き取り、 そしてお互いが満足できる止揚アウフヘーベン)にたどり着く。

そういった繰り返しのプロセスを踏めること自体が信頼関係、といえるのではないか。

取り組む問題は1つにフォーカスするより、複数の問題に着手したほうがいいかもしれない

僕は大学生のころから

「1つの問題にフォーカスし、資源を集中せよ」

とか

複数の目的があると実施段階でぶれてしまい、良い解決ができなくなる」

といったことを言われてきて、そういうことを念頭においてきました。

一方で、最近の自分のアイデアや、面白いなぁと思ったアイデア

1)1つのアイデアを解決するだけでは十分な収益をあげられない

例えば、「地域に雇用を生み出す」というテーマがあったときに、特定の地域ではあげられる収益が少なすぎる、と言った問題はどこでも発生しうると思います。

そのときに 「1つの地域でダメなら複数の地域でやって上手くできないか」 「1つの事業でダメなら複数事業を同時並行させることで上手くできないか」 という風に考える事で、

「ITを活用すれば複数拠点で事業を上手くできるかも」 「コワーキングスペースのようなものをつくってお互いにシナジーが得られる事業がないか」

といったことを考えだすようになり、工夫できる余地が生まれるのではないかと考えています。

2)問題自体がトレードオフの状態になっている

これを上手く説明するのが、以下の記事。今スプラトゥーンが久々の新規ヒット作として話題になっていますが、この記事をみてもらうのが良いと思います。

マリオのジャンプはなぜ優れているのか?そしてスプラトゥーンはなぜ「面白そう」なのか? - 枯れた知識の水平思考 "「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」" HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com

大きな問題を考えた時に、何かをやろうとすると何かが立たなくなる。 こういった「均衡状態」に陥っているからこそ、 現状が変わっていないからこそ、問題として存在し続けているとも言えます。

だからこそ、「複数の問題を同時に解決できないか」「あっちも立てて、こっちも立てることができないか」と考えることで、1つの問題を解決しようとしても難しかったことの解決策を思いつくことがあると思っています。

こうした思考のトレーニングに有用なツール

こうした思考のトレーニングをする上で、闇雲にやるよりもフレームワークをうまく活用することをオススメしています。

個人的には、「考具」という書籍がオススメです。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

問題点・課題

もちろん、こうした考え方にデメリットがないということではないです。

チームで動く場合に、メンバーに高い共感が必要

先に上げましたが、「複数の目的があると実施段階でぶれてしまい、良い解決ができなくなる」 というポイントはものすごく重要です。ここの統一が図られずに見るも無残に瓦解していくプロジェクトをいくつも見てきました。

なので、こうしたことをするときには、わかりやすいステートメントにおこしておくなどして メンバーへの共有を図る努力を怠らないことが重要だと考えています。

問題をシンプルに考えていくことはトレーニングとして重要。

ただし、大学生のころは逆にこういうことを言われていて良かったなと思っています。 1つの問題と、その解決策を突き詰めて考える訓練をしてきたことによって、 その限界や問題点が見えてきた、という部分があるからです。

特に若い時、自力があまりないと感じるときにはまずは1つの問題にフォーカスし、チャレンジしていく経験を積んでいくのも良いと思います。

新しいことをやろうとすると体が震える問題

端的にいう。怖い。

自分一人の生活すら、安定しているのかどうかもわからない。 そんなときに誰かを巻き込めるのか。

新しいことをやろうとして、中途半端になって周りの人に迷惑だけかけて終わってしまったらと思う。 そんな気持ちで誰かを巻き込んでもいいのか。

毎日そういった不安と闘いながら、コントロールしようと努力している。

#南相馬 なんとかしたい。

とあるよくお付き合いのある事業者さんで。

その事業者さんではパートタイムで働いているお母さんがいるんですけど、 そのお母さんが今日付けで辞めることになって。

理由としては「生活費を稼ぐため(=今の仕事では足りない)」ということ。 でもそのお母さん自身が病気がちだったり、お子さんもかなり手がかかる年。

正直、やっていけないんじゃないの?という不安。 なんとかしてあげたい。でも何も出来ないという悔しさ。

なんとかせなあかんよな。奮い立つ!

「文化の違い」が「何もしない時」以上の摩擦を生むのはあまりにももったいない

ちょっと身近でこういう話があって、「田舎暮らし」という「文化的な違いのどまんなか」にいる身としてはいたたまれない気持ちになります。

「訪問先で出されたお茶を飲むのは失礼だ」という文化もあれば 「出したお茶に手を付けないのは失礼だ」という文化もある

「スーツを着ないのは礼儀に反する」という文化もあれば 「スーツを来て仕事をするのは非効率でビジネスをないがしろにしている。あるいは多様性に反する」という文化もある

「形が出来上がる前に持っていくのは失礼だ」という文化もあれば 「協業できそうなことを事前に相談しないのは失礼だ」という文化もある

「具体案が無く挨拶だけ、というのは時間のロスだ」という文化もあれば 「挨拶もせずに具体案を持ってくるなんて失礼だ」という文化もある


本来、こうした作法の多くは「コミュニケーションを省略することで摩擦を最小限に抑える」ためにあるであって、これが食い違うことで「なにもない時以上の摩擦」を生むのであれば本末転倒、という気がしています。非常にもったいない。

重要なのは「お互いの考えを尊重し、理解し歩み寄ろうする」ということで、その経緯さえなくさなければ大抵のことは上手くいくのではないかなと思うのです。

何が言いたいかって言うとこういう軋轢の中で苦しい思いもしていますが森山は元気です。

「何かの批判」は一番カンタンにできる話題づくりだからこそ気をつけるべし

普段だとそんなこともないのに、 ちょっと疲れてきたり、切羽詰まったりしていると、 ついついなにかを批判してしまいがち。

自分もつい最近立て続けにあって、話しながら「俺こんなこと話したかったんだっけ?」とか思いながら話してたりしたんですが、なんとなく収拾つかなくて続けてしまったりするんですよね。

なんでこんなことをやっちゃうんだろうって考えてみたのですが、自分の場合はなんかこんなことを気にしてしまっている気がします。

1.沈黙が怖い

自分はコミュ障に典型的な「沈黙があるとなんとなく気まずくなる」タイプなんですが 過度にこういうことを気にしてしまう相手だったりするとついつい言ってしまうことが多い気がします。

2.相手と対等な関係を築けていないと感じている

話し相手と対等な関係を築けておらず、自分を優位にみせるために「俺こんなこと知ってるんだぜ」みたいな「ひけらかし」にやっていることも多い気がします。

3.気のおける関係に打ち明けたい

自分が信頼している間柄の人に、つらい気持ちを受け止めてもらったり励ましてもらったりするときにやっていることもあります。

「全くしない」のは難しいから、する場所を工夫することから始めてみてはどうか

1,2は状況次第では相手との関係性を悪くしたり、批判した対象にかかわる人の心象を悪くすることがかなりあるので、出来る限り避けるべきです。これは出来る限りやらないように気をつけましょう。 3も決して「良いこと」とはいえないですが、打ち明けられないで自分のメンタルを壊すよりはいいですし、何よりも信頼関係を築けている相手になら多少愚痴っても漏れることはそほどないでしょうから(そりゃあ、ないことはないですから、少ないに越したことはないけれど)、どうしても誰かに言いたいときは、信頼している相手にもっとも困っていることを相談するようにしてみましょう。

思いがけず独立・起業することになった自分が、1年間を振り返って重要だと感じたこと5つ

f:id:Morilin:20130302123656j:plain 完全に思いがけず独立して個人事業主としてやることになり、少しずつ生活が安定に向かってきたのでここいらでこの1年をまとめておこうと思う。

独立して困ったこと

  1. お金がない
  2. 上手くいかない仕事が出てくる
  3. やりたいことに手を付けられない
  4. 今の状況が面白くならない
  5. 状況がおもったより進まなくてつらぽよになる

1. 誠実であること

まず何よりお金がないだけれど、これは頑張ろう。よっぽど性根が腐っていて、人を不快にさせることが特技でもない限り、仕事(や仕事にもならないこと)を食わず嫌いせずやっていけば意外と周りの人が色々と支援してくれる。やっぱり腕試し、お試しでやってみせることになるので単価は安いかもしれないけれど、いつか上がるとおもって誠実に対応しよう。

2. どんな状況かをわかってもらっておくこと

仕事を始めてすぐはどうやったってお金がないし、仕事はあってもいきなり単価の高い仕事にはほとんどありつけない。結果としてたくさんの仕事を詰め込んでいくことにならざるを得ない。

上手くいっているときはいいけど、絶対に上手くいかないときが来る。 なぜかっていうと、独立して仕事をするということは、自分がこれまでやったこともないような営業だったり、ロビー活動だったり、事務仕事だったり飲み会だったりで「思った以上に時間が取られる」からだ。 または、不安定な状況の中で精神的にも不安定になってパフォーマンスが万全ではなくなってしまうときが絶対に来るからだ。

そんなとき=「持っている案件が立ちゆかなくなった時」には、当然納期が守れなかったり、もしかすると頓挫してしまう案件が生まれてしまう。 だけどこのときにきちんと対応していくことで、離れていく人たちの数を最小化出来るだけではなく、むしろより強い信頼関係を築けるチャンスにすらなりうると思っている。

一番大事なのは「どんな状況かをわかってもらっておくこと」だ。 頼んでくれている案件の進捗状況もだし、もっと踏み込んで話せる関係なら今自分が持っている仕事の状況やプライベートの状況だって話していてもいい。

頼んでくれている人が一番困るのは「今自分の頼んだ仕事がどうなっているかわからず、出てくるのかどうかもわからないこと」だ。なぜならわからないと待つ待たないの判断も、やめて別のことをするかどうかの判断も出来ないからだ。

そんなこと当たり前じゃないか、今もやっているよ、というできるサラリーマン生活を送っている人にほど注意をしておいてほしいなと思っている。自分もサラリーマンとしてやっていた時代は、こういうことをかなりのレベルでできていたと思っているが、実際に個人事業主としてはじめてみると全然出来なくて自分でもよくわからなかったのだ。

私もこういうのには慣れていたつもりだけど、サラリーマンとして上司に遅れていることを伝えるのと、個人事業主として依頼主に遅れていることを伝えるのは、生活上の重みも違うし、おそらく遅れた原因も違うので自分の頭が混乱してしまうのだろうと思う。

それでも「出来なかったんだからアンタはダメだ」といって離れていく人はいるけど、幸いなことに周りの人たちの多くは本当に暖かく接してくれる。

特に自分で事業を起こして頑張ってきた方々は私のことを一生懸命に励まし、支えてくれた。本当に助けられたし、温かい言葉に何度唇を噛み締めたかわからない。

アンタはダメだって言ってしまった人は、残念だけど今は諦めよう。少なくとも今のフェーズで関わっても上手くいかなかったのだと納得させよう。

もっと後に、ちゃんと自分が実績を積んでいく中で改めて再チャレンジさせてもらえばいい。

3. 自分のやりたいこと、考えていることをいろんな人に話すこと

独立してみてとりあえず生活費は稼げたぞとなったときに「本来自分がやりたいこと」をやろうと考えだすのだけれど、自分一人の力では全くもってどうにもならないことがわかる。当たり前といえば当たり前なんだが、痛感する。だってお金も時間も信用もないもの。

とにかく、あったら自分のやりたいことをわかってもらうようにする。自分は幸い稀有なIターンだったので、「なんでこんなところに来たの??」とほとんど向こうから聞いてきてくれるのだが。

そういう中で、いろんな人を紹介してくれたり、ほんのちょびっとだけ手伝ってくれたり、後ろ盾的な位置で動いてくれる人がでてくる。

たぶん、そういう座組が揃ってきたら動くときなんだと思う。自分はようやく今このタイミングかなって感じてる。

4. つなぐ意識を持つ

ある程度進んでくると、どうしても最初は刺激たっぷりだった依頼仕事も少しずつハリがなくなってくる。あるいは本当にこんなことをやったとしてWin-Winになっているのだろうかと悩むこともあるかも知れない。

こういときにいろんな案件を受けなければならない状況っていうのは辛くみえるのだけれど、 逆にポジティブな面もあって、いろんな仕事をもらっているがゆえのチャンスもある。

「AさんとBさんが困っていることを、○○ということをすれば両方解決出来る」ということが出来る可能性はたくさん依頼や相談をもらったりするからこそできることであったりする。

単独で受けたら割にあわないけど一緒にやったらお互いに旨みのある仕事に変貌することだってある。

そういう、問題と問題をつないでみたり、解決策やアイデアをつないでみることは独立した当初にはかなり役立つと思う。

5. 自分を信じてくれる人たちを信じよう

なかなか思ったように進まなくて、周りの成功体験に浮足立ったり、自分を成功した同期や友人と比較して落ち込んでしまうときだってある。

そういったときには、自分を信じてくれる人のことを思い出そう。 自分を信じてくれる自分が愛する周りの人のために、自分自身を奮い立たせるのだ。

「お前ならできる!・・・いいかシモン、自分を信じるな!俺を信じろ!お前を信じる俺を信じろ!!」天元突破グレンラガン