右脳系エンジニアのブログ

エンジニアとしての生き方のプロトタイピング、新しい社会のプロトタイプづくりをしています。

Startup Weekend Tokyoに参加しました。

Startup Weekend Tokyoに参加してきたのですが、とてもよい経験になったので 自分の振り返りも兼ねてまとめたいと思います。

自分が参加して得たもの

最終的に成否を決めるのは決断力と実装力と、マーケティングじゃないかという仮説

ハッカソンなどでも毎回思っていたことですが、結局私が面白いアイデアだと思っていることは、 この世界で数多の人が思いついている。これは自覚していました。 じゃあ結局実装力がものを言うんじゃねーのって思っる部分があって、でもそれだけ?本当に? という疑問も自分の中にあって、それをしばらく解消できずにいたのですが、

だけれどそれが実現されていないのは、決断がされなかったか、実装出来なかったか、売れなかった。 あるいは本来自分たちが提供したいレベルのサービスを提供出来るようなフェーズになるまでの売上が立たなかった。

結局、いきなり自分たちが思い描くようなものがいきなりポンと出せるようなことはまずなく (仮にあったとしてもそれはすぐに真似されるだけの市場)、 そこにどうたどり着くのが大事だと。 そしてそのためにはマーケティングをもっと大事に考えて行かないといけないと気付かされました。

事業ドメインが違う人の知恵をチラ見できた

チームにソーシャルゲームを制作している方がいらっしゃったのですが、 ゲームや継続することということについてとても深い洞察と知識をお持ちだったことに驚きました。 あーこんなにもこの業界は進んでいるんだ(別に自分の業界が遅れているという意味ではなく、深まっているという意味で)と。

もちろんそれ以外の方もそれぞれのドメインで解決してきた問題があり、それぞれの角度があって、 そういう知恵をチラ見できたのは、自分の世界を広げるためのいい材料になったと思います。

自分と違う知恵を持っている人との出会いとつながり

こういうとどうしてもやすっぽいですが、詰まるところこれになります。 「自分と同じ意思を持っている、違うことを知っているorできる人間」というのはどうしてもなかなか見つけられない。 んでそれを一緒にやろうなんていう機会なんてそうそう得られないわけで。 そういう意味で、その人達と実際に知り合い、チームとして肌感覚を確かめ合い より関係性を深めることができる、というのは非常に貴重な体験だと思います。

Startupの中の人が自分たちのやっていることを面白くやれることは成功の絶対条件な気がする

うちのチームは最終的には審査員の方のうちの一人から評価をいただけるという結果に落ち着いたわけですが、 これの成功要因はなにかと聞かれたら、一重に「チームの雰囲気がよかった」ことだと思います。 お互いにお互いの意見を尊重しながら、ゆるやかに役割分担をしつつ ちゃんと相手のやっていることも理解している。問題があったら全員でコミットして解決する。 そういうことがきちんと出来ていました。 そして優勝したチームはそれが私達よりもっと上手くできていたろうな、とコメントを聞いて思っていました。

端からみていての印象と伝聞を聞く限り、チームビルディングが上手くいかなかったチームが いくつかあったように思います。それらのチームのアウトプットも残念ながらあまり芳しい印象でもなかった気がします。

私のチームでも、一時的に「もっと売れるものはこうだ」「こういうふうにしたほうがマーケットが大きい」ということを議論していくウチに、 すごくこれつまんねーんじゃねーのな雰囲気になった時間がありました。 その時に、自分が「そもそも俺達って何したかったんだっけ?」という問いかけが出来たのはすごくよかったと感じていて、 手前味噌かもしれないけれどそれをきっかけに持ち直すことが出来ました。結果的にその過程があったから、 「俺達はそこブレたらダメじゃん!面白くないよ!」っていう合意がチームの中でとれたところもあって、 チームがすごくまとまったと感じています。

面白いアイデアもだが、面白くやれる人とやることも大事

私がチームに参加するときに決めていたルールは「面白いことを面白くやろうとしている人とやろう」というルールでした。 結果的にこれは非常に上手くいきました。

自分のアイデアに共感してくれる面白いアイデアを持っている人とそのアイデアに食いついている面白そうな人を最初に見つけました。 僕の中ではこの人と一緒にやれることをしようと実のところこの時点で決めていたのですが 同時にすごくヴィジョナリーな人を見つけていて、その人ともやってみたいと思っていたので、 ピッチの後半からはぶっちゃけそれをどうするかというアイデアを考えてました。 その結果私のアイデアをとるよりは、教育というテーマで二人のヴィジョンとアイデアを上手く結びつけることができれば チームとして上手く成立しそうだと考えたので、その二人を結び付けられるように動けたと思います。 その後にジョインしてくれた二人の方も上手く場を取り持ってくれたり雰囲気のバランスをとってくれたりと、 チームとしての活動にとても丁寧に動いてくれました。私はアイデアマンやハッカーとしてある程度スパイキーですが、 同時にこだわりが強い部分もあって軋轢を生みやすいタイプであることを自覚しているので、こういう方が 同じチームにいてくれたことはとても助かった面があります。

教えてもらおうだと学ぶことは少ないが、面白いことをやりに行こうとすれば学びは多い場だと思う。

実際問題、Startup Weekendで何かを受動的に教えられることはないです。結局のところ自分のやりたいこととか 相手のやりたいことをぶつけたり聞いたりしていく中で「それについて俺はこんな知恵もってるぜ」という話が生まれてはじめて 学びになる場だと思います。 逆にいうとそういうアイデアとかヴィジョンをもっている人が集まり、盛り上がる場なので、 そのどちらも無い人はその場に参加すら出来ないことすらあるかもしれないです。

Startup Weekendほど国籍、業種問わずこれだけのメンバーが集まっている場はほとんどないので、 面白いことをやってやろう、という気概のある方なら非常に得るものが多い機会だと思いますので 是非参加してみてはいかがでしょうか。