頼む、頼まれるをキッチリしなければ信頼関係は築けない
最近、個人として仕事をしていて強く思うことの一つが、 「頼む、頼まれるをキッチリしなければ信頼関係は築けない」ということです。
「頼む」をキッチリしていくということ。
自分が困った時、助けてほしい時に「頼む」ということをきっちりしていくこと。
そんなの当たり前じゃないか、と言われるかもしれませんが、これが意外と出来ていないものです。
自分の状況のみを伝えて、相手から「手伝いますよ」といってくれるのを待ってしまう
一番ありがちなのがこういったパターン。
「どうしよう、困った」と一方的に伝えた時に、相手が「手伝いますよ」といってくれるのを待ってしまうというものです。
これのまずさは2つあって、ひとつは貸し借り、仕事を依頼する/されるの関係が不明瞭になってしまうこと。 なんとなく、「あれは自分が頼んだんじゃなくて相手が自ら手をあげて手伝ってくれたんだ」「こちらは仕事をしたいといってきたから与えてやっているだ」というような心理に陥ります。
もう一つは、ここから、なにか問題が起こったときに「自分から手伝ってくれるといったのに、結局たいしたこと出来ないじゃないか」「せっかく仕事をあてがってやったのになんなんだ」 などといって自分の困難の責任を人に押し付けるという最悪の状況になることです。
これをしてしまうと相手からは「せっかく困っているから助けてあげたのになんだその言い草は」となり、二人の関係は崩れていってしまうことになります。
本来仕事は「お願いする」ものであり、お金を渡せばなんとかなるものではありません。 お金は労働や成果に対して支払うものであって、それをお願いする行為をおろそかにするとボロボロと取りこぼしがでます。
特に、個人でやっているような仕事の場合は、自分のそういった言動が直接の仕事の入りに直結するので気をつけないと行けません。
「頼まれる」をきっちりしていくこと。
同じように、頼まれる側としてもこれをキチンとしていかないといけません。
仕事の内容や条件が曖昧のまま受けてしまうこと
仲間内のような関係や、初期の仕事でありがちなのがこのパターン。
「仲間内の貸し借りの関係だから」「実績ない中でもらっているものだから」といって 業務範囲が曖昧なままうけてしまうと、あとあとになって業務量が増えて他の仕事を圧迫したり、 得意ではないことをやらされて失敗=>信頼を失うということがおきてしまいます。
個人事業主としてやるなら、自分の中での最低賃金を。
僕の中では、最近は「その仕事をするための労働」時間ベースで3,000円をきらないようには気をつけています。
3,000円ももらうなんて、とおっしゃられる(最初のころは思う)かもしれませんが、もろもろの営業活動や事務処理、保険や税金の支払い、先々への投資、あるいはどうしても100%にはならない稼働率(いいとこ80%)などを考えると、最低このくらいはもらわないとハッキリいって立ち行かないことがわかりました。
なので、個人事業主を始められる方がいれば、最低このくらいは考えておいたほうがよいです。
この賃金ベースで計算して、絶対にこの範囲で収まると思えるのであればナァナァで受けても大きな問題にはならないです。 ただ、不明瞭な場合には、キッチリこのラインを守るように仕事を受けるようにしたほうがよいです。 わからない場合は、お断りしましょう。それで苦い顔をするような相手は、どのみちあなたのこれからのパートナーにはなりえないので。
逆説的ですが、こういう頼む頼まれるの関係をキッチリしていけば、お金にこまることはそうそうありません。卵が先か鶏が先かという話にはなってしまいますが、心にとめおいてもらえるといいのかなと思いました。