右脳系エンジニアのブログ

エンジニアとしての生き方のプロトタイピング、新しい社会のプロトタイプづくりをしています。

最低賃金の上昇で、低所得層の暮らし向きは豊かになるか

最低賃金を24円上昇させる方向で調整、というニュースが報道されました。

www.komei.or.jp

最低賃金が上昇することは、嬉しいことですが、同時に消費税の上昇や物価の上昇で、コンビニなんかにいくと、なんかえらく食品高くなったなーという印象でした。PCも高いし、まったく暮らし向きなんて楽にナッテネーンジャネーノ?

ということで、調べてみました。

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統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI)

から、中項目を適当に間引きました。そこに一定の恣意性が加味される可能性は織り込んでください。

データの見方

増税前の2013年7月と2016年7月の物価上昇率を並べてみました。赤線が今回のニュースが発表されるまでの最低賃金(764=>798円)の上昇率で、緑の線が今回上がった最低賃金(822円)を加味した上昇率です。 左のメモリは2013年7月を1とした基準なので、真ん中より上のものは物価が上昇していて、真ん中より下のものは物価が下がっています。

赤線を超えているモノが、最低賃金で働く人にとっては以前より手に入れづらくなっているもの、下回っているものが以前よりは楽に手に入るようになったものです。

これが、今回の発表によって、緑の線まで押し上げられます。

データから分かること

物価上昇率が高いのは家事雑貨・身の回り品(歯ブラシとかなのかな?)・食料ということでいかにも必需品といった具合。

その後に交通、たばこ、外食など、低所得の人ほど消費額のウェイトが多くなりそうなものが並んでいます。

光熱水費や家賃などは全体としては少し下がっているみたいです。ホントカヨー。

結論としては、現状、たぶん低所得者の暮らし向きは厳しくなってそう。

今回、時給に切り替えた02年度以降最大の上げ幅ということで、これがそのまま策定され、物価の上昇も緩やかに進んでくれれば、TOP3位以外の物価上昇は賃金上昇を下回ることになります。

必需品ほど高くなっている物価上昇をコントロールしてほしい

アベノミクスについて語るほどの舌をもっていないため、それについて語りませんが、 今回データを調べて分かったのは必需品と思われる食品・身の回り品の上昇率がかなり高くなっていることです(これは皆さん自身の感覚としてもそうだと思います。)

政府には低所得者の暮らし向きがあまり改善されていない現状をしっかり見つめ、何か対策を考えて欲しいなぁ、という小市民の意見でした。