大阪人の「知らんけど」は、他人の考えを受け入れる意思表明です。知らんけど。
最近、大阪人です~って話をすると
「大阪人って本当に『知らんけど』ってよく言うんですか?」
と聞かれます。
言われてみれば、そこそこみんな使ってる気もします。知らんけど。
オバカな会話から、真面目なトークまで登場します。知らんけど。
「知らんけど」は無責任で言っているわけではない。知らんけど。
みんな使っているというと「なんて大阪人は無責任なんだ!」って思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、大阪人が「○○と思うで。知らんけど。」
っていうときは、大抵前半の意見をちゃんと自分の主張として持っていることがおおいです。知らんけど。
なぜ「知らんけど」ってわざわざつけるかというと
「わたしの意見は○○ですが、あなたや他の意見は違うかもしれないし、それをわかっていますよ。意見を受け入れるかどうかはあなた自身が決めてよいですよ」
という意思表示のためで、実は無責任であるようにみえて、「責任のある発言だとわかっているからこそ、相手が受容するかしないかを選択する余地を残す」発言。
お互いぐいぐい来る大阪人なりの、コミュニケーション術なんだと思っています。知らんけど。
みなさんも、「知らんけど」が持つ寛容さを意識して活用すれば、コミュニケーションの達人になることまちがいなしですね。知らんけど。